増減表
増減表の作表例をいくつか集めたページです。
基本例 †
増減表を作るには,array環境を用いるのが良いでしょう。
増加を示す矢印は \nearrow
減少を示す矢印は \searrow
が LaTeX に用意されています。
- 上の例では,emath は使っていません。
- 以下,これを出発点として,デフォルメをいくつか考えていきます。
矢印の形状 †
\NE, \SE †
鏃を zahyou環境で用いるものと揃えるには
\nearrow, \searrow
に代えて
\NE, \SE
を用います。このマクロは emathT.sty で定義されています。
- \usepackage[ceo]{emath} などとして,ceo を読み込んだ場合,
\NE, \SE などは ceo のフォントに切り替わります。
窪み †
鏃に窪みをつけるには,\ArrowHeadPit を再定義します。
- 上の図(png)では,窪みがはっきりしないかもしれません。
PDFファイルをご覧ください。
凹凸 †
LaTeX で凹凸を表す記号は,
\frown, \smile
でしょうか。
集合の記号を使うのもありでしょうか。
凹凸と増減 †
凹凸と増減を同時に表現する記号
\NEE, \NEN, \SEE, \SES
が emathT.sty に定義されています。
行高 †
表に分数などが登場すると,天地が詰まった感じになります。
このような場合は,当該行に支柱を立てます。
- すべての行の高さを揃えるには,array環境の引数に支柱を仕込んでしまうのがよいでしょう。
- 分数よりも複雑で,高さ深さの大きいものが登場した場合の支柱は \EMvphantom* が便利でしょう。
y の欄(部分的に2行) †
3行目(y の欄)関数値を記入する際,極大・極小の別も書きたいときは
その部分を subarray環境にするのが一法です。
- subarray環境内は,scriptstyle となります。emathT.sty で定義されている tsubarray環境では,textstyle となります。
- 天地が窮屈ですから,\EMvphantom* で支柱を立てます。
- 両者の中間的なサイズとする fsubarray環境も emathT.sty で定義されています。
y の欄(部分的に2列) †
不連続点で,左右極限を示すには
\zhinfty#1#2
#1: 左極限の符号
#2: 右極限の符号
を用います。
列幅均一 †
array環境では,列幅はその中に入るものによって変わってきます。
- これを,均一化するには,列指定子に C などで列幅を指定します。
- 上では,列幅を 2zw とテキトーに指定していますが,
最長の文字列の長さを計測するとすれば
セルに斜線 †
微分不能のところに斜線を入れたい,という場合の対処法です。
標準の高さ †
標準の高さで足りる場合です。
斜線を引くには,列幅を指定する必要があります。
すべての列幅を均等にする場合です。
- y, y'の欄の二行をまとめて斜線を引くこともできます。
行高指定 †
セルの要素に分数などが登場すると,標準の高さでは足りません。
そのような場合は,行の高さを指定します。
セルに網掛け †
セルに網掛けをする例です。
入試問題から †
関連事項 †
- 作表
- 数式記号
- 微分法
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