描画範囲

picture環境などで設定した描画範囲と,
描画される図形との関係についての話です。
別の角度でいえば,描画される図形は,
  設定された描画範囲外はクリップされるか,
はたまた
  はみ出してしまうか。
 

LaTeX のpicture環境

 まずは順序として,LaTeX の picture環境の場合から見ていきます。
  \begin{picture}(100,100)
として,縦横 100pt の正方形(下の図参照)を描画領域として設定しました。
 下の図では,それが3行目に入りますから,その行は高さが高くなり,
   あああ と いいい
の間に図が挿入されることになります。
 ところが,picture環境内に記述される図はこの範囲を平気で(?)はみ出します。
すなわち
  picture環境内に描画されるものはクリッピングされない
が LaTeX の仕様です。
この例では,emath はおろか,いかなるスタイルファイルも読み込まれない
  素の LaTeX
であることにご留意願います。
picture01.png
  • この仕様は,むしろ便利に使われています。
    極端な話,\begin{picture}(0,0) として,描画領域を空集合としておいて
    紙面上,自由な位置に文字・画像を配置する
    ということはよくおこなわれています。

emath のzahyou(*)環境

 続いて,emathPh.sty で定義されている zahyou(*)環境の場合です。
zahyou(*)環境は,picture環境を少し発展させたもので,その仕様を引き継いでいます。
すなわち,
  zahyou(*)環境内に描画されるものはクリッピングされない
ということになります。
  \Put{(120,120)}{範囲外}
として配置された文字列「範囲外」は「あああああ」と重なって,識別定かならずです。
zahyou01.png

emathPs のpszahyou(*)環境

emathPs.sty で定義されている pszahyou(*)環境になると,状況は一変します。
pszahyou01.png
  • 図形は,範囲外はクリップされます。
    これは,pszahyou環境における描画部分は LaTeX の管理外で,PostScript の仕様に従っているからです。
  • 文字はクリップされません。
    pszahyou環境は,
      図は PostScript で,
      文字は LaTeX で,
    と分列行進をしている関係です。
  • クリップをやめさせる手段もありますが,dvipdfmx では使えない,
    などという細かい話になりますから,いずれまた.....
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添付ファイル: filezahyou01.png 217件 [詳細] filepszahyou01.png 211件 [詳細] filepicture01.png 240件 [詳細]

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Last-modified: 2011-04-10 (日) 08:17:25 (3082d)