\EMxymatrix array環境のセル間に矢線を付加します。 矢線は,tpic-specials で描画されますが,EMxymatrix.sty にロードオプション [pict2e] を付した場合は,pict2e.sty により描画されます。 定義されているスタイルファイル †EMxymatrix.sty
書式 †\EMxymatrix<#1>#2
\ar<#1>[#2]#3
例 †基本例 †\EMxymatrix の引数の記述は,array環境内とほぼ同様です。 このセル間に矢線を引くことを目的としています。 矢線 †右向き矢線 †セル間に右向き矢線を配置するには,矢線の出発セルに \ar[r] を付加します。 左向き矢線 †セル間に左向き矢線を配置するには,矢線の出発セルに \ar[l] を付加します。 両向き矢線 †矢印を両向きにつけたいときは, \ar<drawlineoption={....}> によって,\Drawline に引き渡されるオプションを追加します。 下向き矢線 †セル間に下向き矢線を配置するには,矢線の出発セルに \ar[d] を付加します。 上向き矢線 †セル間に上向き矢線を配置するには,矢線の出発セルに \ar[u] を付加します。 斜めの矢線 †セル間に斜めの矢線を配置するには,矢線の出発セルに \ar[...] とするさい,\ar のオプション引数 [...] に l, r, d, u を複数組み合わせて記述します。 まずは,右下に向かう矢線の場合は rd または dr ですが,この2つの結果は異なります。 停留円 †動かないことを示す矢印付きの円を描画します。 セルを飛ばして矢線 †矢線は隣のセルまで引かれますが,飛ばして先まで引くことも可能です。 下の例では \ar[rr] で,(1,1)セルから右隣の(1,2)セルを通り越して,(1,3)セルまで 矢線を延ばしています。
複数の矢線 †一つのセルから複数の矢線を引くには \ar.... を列記します。
矢印なし(無向グラフ) †矢印をつけたくなければ \changeArrowHeadSize{0} としておきます。 矢線の位置調整 †始点調整 †矢線の始点を動かすオプションです。 下の図では,一つのセルから3本の矢線が出発しています。 矢線の始点をずらすには \ar に <idouS=..>オプション を付加します。右辺値は,変位ベクトルで,成分は単位を伴う長さです。 終点調整 †矢線の終点を動かすオプションです。 下の図では,一つのセルに3本の矢線が入ってきます。 矢線の終点をずらすには \ar に <idouE=..>オプション を付加します。右辺値は,変位ベクトルで,成分は単位を伴う長さです。 始点・終点同時調整 †同方向に,両端から矢線を引くと重なってしまいます。 始点・終点を両方動かすさい,変位ベクトルが共通なら <idou=..>オプション で済ますことができます。 矢線に文字 †デフォルト †矢線に文字を添えるには \ar[.]{文字列} とします。
文字位置の修正 †文字列に <\HenKo のオプション> を前置することで文字の位置などを変更することができます。 複数の文字列 †`;'で区切ることにより,複数の文字列を配置することができます。 応用例 †階差数列 †階差数列を表現するのに,\EMxymatrix を用いることができます。 隠蔽化したマクロ \xykaisasuuretu の使用例です。
変遷図 †推移確率を図示する例です。
部分積分 †部分積分の流れ図を示す例です。 可換図 (commutative diagram) †
クイバー (quiver) †入試問題から †
関連事項 †
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