&size(24){''描画範囲''};
 picture環境などで設定した描画範囲と,
 描画される図形との関係についての話です。
 別の角度でいえば,描画される図形は,
   設定された描画範囲外はクリップされるか,
 はたまた
   はみ出してしまうか。
#contents
#br

*LaTeX のpicture環境 [#vd3fecb9]
  まずは順序として,LaTeX の picture環境の場合から見ていきます。
   \begin{picture}(100,100)
 として,縦横 100pt の正方形(下の図参照)を描画領域として設定しました。
  下の図では,それが3行目に入りますから,その行は高さが高くなり,
    あああ と いいい
 の間に図が挿入されることになります。
  ところが,picture環境内に記述される図はこの範囲を平気で(?)はみ出します。
 すなわち
   picture環境内に描画されるものはクリッピングされない
 が LaTeX の仕様です。
 この例では,emath はおろか,いかなるスタイルファイルも読み込まれない
   素の LaTeX
 であることにご留意願います。
#ref(picture01.png)
-この仕様は,むしろ便利に使われています。~
極端な話,\begin{picture}(0,0) として,描画領域を空集合としておいて~
紙面上,自由な位置に文字・画像を配置する~
ということはよくおこなわれています。
*emath のzahyou(*)環境 [#x4703a1f]
  続いて,emathPh.sty で定義されている zahyou(*)環境の場合です。
 zahyou(*)環境は,picture環境を少し発展させたもので,その仕様を引き継いでいます。
 すなわち,
   zahyou(*)環境内に描画されるものはクリッピングされない
 ということになります。
   \Put{(120,120)}{範囲外}
 として配置された文字列「範囲外」は「あああああ」と重なって,判別定かならずです。
#ref(zahyou01.png)
*emathPs のpszahyou(*)環境 [#lef4cd02]
 emathPs.sty で定義されている pszahyou(*)環境になると,状況は一変します。
#ref(pszahyou01.png)
-図形は,範囲外はクリップされます。~
これは,pszahyou環境における描画部分は LaTeX の管理外で,postscript の仕様に従っているからです。~
-文字はクリップされません。~
pszahyou環境は,図は postscript で,文字は LaTeX で,と分列行進をしている関係です。
-クリップをやめさせる手段もありますが,dvipdfmx では使えない,~
などという細かい話になりますから,いずれまた.....
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