\tyuu
tyuukai環境において,左側(解答文)に付けた注釈を右側(注釈領域)に出力させます。
emathBk.sty
\tyuu<#1>[#2]#3
\tyuumark#1
tyuukai環境で設定された擬似二段組で,左段落の注釈を右段落に出力させます。 下の例では,文字「お」と「か」の間に,\tyuu{...} コマンドが配置されていますが, 出力位置は「か」と同じ行の右段落です。
注釈を付加する行に,\displaystyle の数式があるときなど,注釈の位置を修正したくなることがあります。
その修正をするためのオプションが <...> です。 引数は,単位を伴った(符号付)長さです。 正の量で,下方に 負の量で,上方に 移動します。 次の例は,先の例を 0.4\baseline だけ上方に移動しています。 他のオプションと併用するときは<label=hoge,tatehosei=-.4\baselineskip>のようにします。
注釈の先頭には,注釈記号(左向き矢印:$\longleftarrow$~)が付けられます。 この記号を変更するコマンドが \tyuumark です。
\tyuumark コマンドによる変更は,その範囲内すべての \tyuuコマンドに影響します。 特定の \tyuuだけ変更したいときは,\tyuu に [..]オプションを付加します。
注釈が長文になると,2か所の注釈が重なってしまうことがあります。
このような場合,注釈を上下に移動するためのオプションが [tateidou=..] です。右辺値は単位を伴った長さで, 正の場合,下方に 負の場合,上方に 移動します。
別行立て数式に対しても普通のテキストと同様に 各行それぞれに \tyuu によって,当該行の注釈領域に注が出力されます。
数式番号を付与しない別行立て環境に対しても同様です。
数式番号を付与する別行立て数式環境において, \tyuu を付与する行に \label をつけるには \tyuu<lagel=....> とオプションをつけます。
数式番号を付与する別行立て数式環境において, 特定の行には数式番号を付与しないために \notag を用いることがありますが, その行に \tyuu を併用するには \tyuu<tag=notag> とオプションをつけます。
数式番号を付与しない別行立て数式環境において, 特定の行には数式番号を付与するために \atag を用いることがありますが, その行に \tyuu を併用するには \tyuu<tag=atag> とオプションをつけます。
mawarikomi環境内で,別行立て数式に \tyuu を用いるとうまくないことが起きます。 下の例で,3, 4 式に対する注釈は正しくついていますが,1, 2式に対する注釈はいけません。
図を飛び越える必要がある場合は,\tyuu に代えて \tyuu* を用います。