&size(24){''\tyuu''}; tyuukai環境において,左側(解答文)に付けた注釈を右側(注釈領域)に出力させます。 #contents #br *定義されているスタイルファイル [#ye0f1acd] emathBk.sty *書式 [#t2f9d83e] \tyuu<#1>[#2]#3 -#1: [[注釈の縦位置微調整量>#tateiti]]~ または~ key=val で有効なキーは --tatehosei : 注釈の縦位置微調整量(他のキーと同時に使うとき) --yokohosei : 注釈の横位置微調整量 --fboxsep : 注釈が入っている見えない箱と文字との間隔 --[[label>#label]] : 別行立て数式行で,注釈をつけた行にラベルもつける --[[tag>#betugyoutate]] : 別行立て数式行で,数式番号に対する例外処理 -#2: [[注釈記号の局所的変更>#tyuumark-local]]~ または~ key=val で有効なキーは --[[tateidou>#tateidou]] : 注釈を上下に移動します。 \tyuumark#1 -#1: [[注釈記号>#tyuumark]](デフォルトは $\longleftarrow$~) *例 [#dbdc1d94] **基本例 [#j18da67a] tyuukai環境で設定された擬似二段組で,左段落の注釈を右段落に出力させます。 下の例では,文字「お」と「か」の間に,\tyuu{...} コマンドが配置されていますが, 出力位置は「か」と同じ行の右段落です。 #ref(tyuu01.png) **縦位置微調整 [#tateiti] 注釈を付加する行に,\displaystyle の数式があるときなど,注釈の位置を修正したくなることがあります。 #ref(tateiti01.png) その修正をするためのオプションが <...> です。 引数は,単位を伴った(符号付)長さです。 正の量で,下方に 負の量で,上方に 移動します。 次の例は,先の例を 0.4\baseline だけ上方に移動しています。 他のオプションと併用するときは<label=hoge,tatehosei=-.4\baselineskip>のようにします。 #ref(tateiti02.png) **注釈記号の変更 [#tyuumark] 注釈の先頭には,注釈記号(左向き矢印:$\longleftarrow$~)が付けられます。 この記号を変更するコマンドが \tyuumark です。 #ref(tyuumark01.png) -デフォルトの矢印は LaTeX の矢印ですが,これを zahyou(*)環境で使用しているものに 変更するには #ref(tyuumark03.png) **注釈記号の変更(局所的) [#tyuumark-local] \tyuumark コマンドによる変更は,その範囲内すべての \tyuuコマンドに影響します。 特定の \tyuuだけ変更したいときは,\tyuu に [..]オプションを付加します。 #ref(tyuumark02.png) **注釈縦位置の移動 [#tateidou] 注釈が長文になると,2か所の注釈が重なってしまうことがあります。 #ref(tateidou01.png) このような場合,注釈を上下に移動するためのオプションが [tateidou=..] です。右辺値は単位を伴った長さで, 正の場合,下方に 負の場合,上方に 移動します。 #ref(tateidou02.png) ---この場合の注釈記号である,折れた矢線は zahyou*環境で描画されます。~ したがって,鏃はデフォルトの$\longleftarrow$とは異なります。~ \tyuumark{\Phtyuumark}~ として切り替えておく方がよいでしょう。 ---鏃を $longleftarrow$ と同じ物にするマクロが~ 掲示板 #6572~ にあります。 **別行立て数式に対する注釈 [#betugyoutate] ***一般の場合 [#h62a733e] 別行立て数式に対しても普通のテキストと同様に 各行それぞれに \tyuu によって,当該行の注釈領域に注が出力されます。 #ref(betugyoutate01.png) 数式番号を付与しない別行立て環境に対しても同様です。 #ref(betugyoutate02.png) ***\label との併用 [#label] 数式番号を付与する別行立て数式環境において, \tyuu を付与する行に \label をつけるには \tyuu<lagel=....> とオプションをつけます。 #ref(label01.png) ***\notag との併用 [#raf50129] 数式番号を付与する別行立て数式環境において, 特定の行には数式番号を付与しないために \notag を用いることがありますが, その行に \tyuu を併用するには \tyuu<tag=notag> とオプションをつけます。 #ref(notag01.png) ***\atag との併用 [#xfa28432] 数式番号を付与しない別行立て数式環境において, 特定の行には数式番号を付与するために \atag を用いることがありますが, その行に \tyuu を併用するには \tyuu<tag=atag> とオプションをつけます。 #ref(atag01.png) ***mawarikomi環境内の場合 [#u09ce25a] mawarikomi環境内で,別行立て数式に \tyuu を用いるとうまくないことが起きます。 下の例で,3, 4 式に対する注釈は正しくついていますが,1, 2式に対する注釈はいけません。 #ref(mawarikomi02.png) 図を飛び越える必要がある場合は,\tyuu に代えて \tyuu* を用います。 #ref(mawarikomi03.png) ---mawarikomi環境内で,テキスト部に注釈を付ける場合は,何の問題もありません。~ (\tyuu* を用いる必要はありません。) #ref(mawarikomi01.png) *注意事項 [#o7c6a91e] --tyuukai環境自体は,ページをまたぐことが出来ますが,~ \tyuu によって付与される注釈はページをまたぐことは出来ません。~ tateidou 等により,ページ内に収める・分割する等の対応が必要です。 *関連事項 [#d5425cd3] +[[tyuukai環境]] RIGHT:&counter;