\hukidasi
テキストを吹き出し枠で囲みます。
定義されているスタイルファイル †
emathPb.sty
書式 †
\hukidasi[#1]#2
- #1: key=val をコンマ区切りで並べます。
- #2: 枠で囲まれるテキスト
- #1 で有効な key は
- hankei
- コーナーの四分円の半径(デフォルトは 0pt)
- Henvi
- 吹き出し先の位置を修正する変位ベクトル
- Henvv
- 吹き出し先の位置を修正し,併せて吹き出し三角形の形状を変更するベクトル
- Henvvi
- 三角形の形状を変更するが,吹き出し先は変更しないベクトル
- hukidasihaba
- 吹き出しの幅(デフォルトは 20pt)
- hukidasitakasa
- 吹き出しの高さ(デフォルトは 10pt)
- hukidasiiti
- 吹き出しの位置
- T
- 上辺中央(デフォルト)
- TL
- 上辺左端
- TR
- 上辺右端
- B
- 下辺中央
- BL
- 下辺左端
- BR
- 下辺右端
- L
- 左辺中央
- R
- 右辺中央
- 上記のうち TL, TR, BL, BR
- 位置を微調整する寸法を追記できる。
基本例 †
- 枠本体は,rectbox環境の変形ですから,枠線と中の文字列との間隔は
[hsep=..] などのオプションで調整できます。
丸コーナー †
四隅を丸くするには
[hankei=..]
オプションを用います。右辺値は四隅四分円の半径の単位付き寸法です。
吹き出し口の位置(囲み枠のどこから吹き出すか) †
デフォルトでは,囲み上辺の中央から吹き出します。
この位置を変更するオプションが [hukidasiiti=..] です。
[hukidasiiti=B] †
囲み下辺の中央から吹き出します。
[hukidasiiti=L] †
囲み左辺の中央から吹き出します。
[hukidasiiti=R] †
囲み右辺の中央から吹き出します。
[hukidasiiti=TL] †
囲み上辺左端から吹き出します。
- TL に引き続き,寸法を付加すれば,吹き出し位置は,その分だけ右に移動します。
吹き出し先の位置(指差す先の場所) †
デフォルト †
吹き出し先の位置はデフォルトでは,\hukidasi が配置される次の文字ボックス
下の例では「え」
のベースライン上(下の赤線)左端となります。
- [hukidasiiti=B] の場合は,デフォルト位置から 1zh 上方となります。
修正変位ベクトル †
吹き出し先位置を修正するには,
[Henvi=..]
オプションを用います。右辺値は,変位ベクトルで成分は単位を伴う寸法です。
右辺値に , が含まれますから,右辺値全体を {...} グルーピングしておかねばなりません。
- 上の例では,吹き出し先は .5zw 右方に移動します。
吹き出しの形状 †
横幅 †
吹き出し口の横幅は,デフォルトでは 20pt としてあります。
- これを変更するオプションが
[hukidasihaba=..]
です。右辺値は単位を伴う寸法です。
- 上記オプションは,当該 \hukidasi コマンドのみに働く局所的なものです。
広範囲に働かせるには,\hukidasihaba コマンドを用います。
高さ †
吹き出しの高さは,デフォルトでは 10pt としてあります。
- これを変更するオプションが
[hukidasitakasa=..]
です。右辺値は単位を伴う寸法です。
- 上記オプションは,当該 \hukidasi コマンドのみに働く局所的なものです。
広範囲に働かせるには,\hukidasitakasa コマンドを用います。
三角形の形状 †
吹き出しの三角形は二等辺三角形ですが,底辺はそのままで頂点を動かすオプションが
[Henvv={(dx,dy)}]
です。
- このオプションでは,吹き出し枠本体は動かず,吹き出し先のみが移動します。
逆に,吹き出し先は同じで,吹き出し枠本体を動かすには
[Henvvi={(dx,dy)}]
オプションを用います。
- [Henvvi=..] オプションは,[Henvi=..] オプションとは併用できません。
([Henvv=..] オプションと [Henvi=..] オプションとは併用可能です。)
注意事項 †
- 引数,オプション引数が複雑な場合などは
\hukidasi[#1]#2
に代えて,hukidasibox環境を用いて
\begin{hukidasibox}[#1]
#2
\end{hukidasibox}
とすることも出来ます。それが必要な例です。
- 別行立て数式
- \verb
関連事項 †