\inputcsvtbl
csv 形式のデータファイルを読み込んで表に仕立てます。
定義されているスタイルファイル †
EMcsvtable.sty
書式 †
\inputcsvtbl#1
基本例 †
tabular 環境の中に,csv形式のデータファイルを読み込む例です。
- \begin{tabular}{....}\hline を記述します。
- 見出し行を記述します。
- \inputcsvtbl コマンドで csv ファイルを読み込みます。
- \\ \hline を記述します。
- \end{tabular}で終了です。
- 上の例で読み込んだ csvファイル(sample01.csv)は:
すなわち,表の1行が csvファイルの1行と対応します。
また,改行コマンド \\, 罫線描画コマンド \hline は csvファイルには含めません。
- tabular ではなく,array を用いることも可能です。
縦罫線 †
表の縦罫線は,tabular 環境の引数内の記述によります。
横罫線 --- \yokokeisen --- †
表の横罫線については
- 横罫線のうち,見出し行の上下および表の下端については,tabular 環境内の記述如何です。
- 途中の横罫線は \yokokeisen コマンドに従います。デフォルトでは
\def\yokokeisen{\\ \hline}
となっていますから,すべての行に横罫線が引かれます。
罫線なし †
\def\yokokeisen{\\} として,罫線なしの殺風景な表にしてみます。
一行おき †
- \inputcsvtbl では,出力した行数を \csvtblln に保存しています。
- \yokokeisen コマンドは,各行の冒頭に実行されます。
ただし,先頭行(上の例では,a1,a2,a3)は例外で \yokokeisen コマンドは実行されません(一回休み)。
- 2行目(上の例では,b1,b2,b3)の冒頭では,\csvtblln=1 となっており,
\ifodd\csvtblln
は真となりますから,2行目の冒頭では \yokokeisen の実態は \\
すなわち改行のみが行われ,1行目と2行目の間には罫線が引かれません。
- 3行目(上の例では,c1,c2,c3)の冒頭では,\csvtblln=2 となっており,
\ifodd\csvtblln
は偽となりますから,2行目の冒頭では \yokokeisen の実態は \\ \hline
すなわち,2行目と3行目の間には罫線が引かれます。
十行おき †
十行おきに実線で,一行おきに破線で仕切る例です。
- 破線の罫線を引くのに,arydshln.sty を利用しています。したがって
\usepackage[arydshln]{emathT}
としておく必要があります。
longtable †
表環境として longtable を使うことも出来ます。
関連事項 †
- csv 形式のファイルを表に仕立てるスタイルファイルの既製品に csvsimple.sty というものがあるようです。
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