数式に picture環境を併設し,数式を飾り立てようというのが sikipicture環境です。 これは,実質 zahyou*環境です。 したがって,その環境内には,zahyou*環境内に記述できるものはすべて記述可能です。 定義されているスタイルファイル †emathPsiki.sty 書式 †\begin{sikipicture}<#1>#2 ..... \end{sikipicture}
例 †基本例 †数式の上に座標平面を設定します。 赤枠は描画範囲,赤丸は原点を表します。
各項の左右方向の中央 †各項の左右方向に関して中央の上部,下部の点の座標が \sikiTi, \sikiTii, \sikiTiii, .. \sikiBi, \sikiBii, \sikiBiii, .. に定義されています。項ごとに青線で結んでみます。 +,- の縦青線がずれていますね。 これは,二項演算子,関係演算子には両側にアキが入ることによるずれです。 正しい位置が欲しければ,\begin{sikipicture}{...} の引数内の 演算子両側に {} を補ってやります。 x^2 もずれてるって? これはずれていません。x^2 の中央下です。底の x の中央下が欲しいなら, xとその冪を分離して与えます。 各項の左右中央のx座標 †各項の左右中央のx座標は \sikixposi, \sikixposii, .. です。 各項の上下左右の座標 †各項の左右のx座標は \sikixlposi, \sikixrposi, .. 各項の上下のy座標は \sikiyhposi, \sikiydposi, .. です。 sikipicture環境のサイズ †sikipicture環境のサイズは,数式のそれと同じです。 従って,数式の周辺に付加されたものははみ出します。
分割できない数式 †根号の中の数式など,分割できない場合の処理法です。 上の図で,\HenKo の始点が望みの位置とはずれています。 それをずらす分量を決めるのに,下の図では 5pt 間隔の格子を描画しています。 格子で計測して,\HenKo の始点(赤印)を 右に 2.5目盛,上に 0.5目盛 ずらすことにします。 上の計測に従い \Addvec\sikiBii{(13.5,1.9)}\sikiBiiC として,点\sikiBii(red)を 右に 13.5pt, 上に 1.9pt (分量の決定には,試行錯誤が必要でしょう) 平行移動した点\sikiBiiC(cyan)から \HenKo を描画したのが下図です。 格子など補助線を除去して出来上がりです。
使用例 †式展開の説明図 †式を展開するときの流れを説明する図です. 部分積分の説明図 †部分積分の流れを示すのにも使えます. \HenKo による円弧を式から少し離したいときは, \HenKo に対し <agezoko=..> オプションをつけます。 平方完成の説明図 †二次方程式を平方完成する説明の一例です。 移項の説明図 †移項の式変形を説明する図です。 (注)上のリストで用いている \phovalbox は,
emathPb.sty で定義されているコマンドです。
結果図です。 もっともこれは,array環境を用いる方が良いでしょう。 雑1(辺の説明) †雑2(ウィックの縮約 Wick contraction) †
注意事項 †
関連事項 †
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